暖冬と呼ばれる2019年-2020年の冬のシーズン。
特に首都圏では、体感で「暖かい」と感じる人も多いのではないでしょうか?
その影響からか、関東では2月22日、例年より15日も早く春一番が吹いたと気象庁が発表しました。
最大瞬間風速は、横浜市で20.3メートル、東京都心部でも17.7メートルを記録しました。
風速の目安として、気象庁の定義では
平均風速10-15メートル
風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。樹木全体が揺れる。
平均風速15-20メートル
風に向かって歩けない。転倒する人もでる。小枝が折れる。
平均風速20-25メートル
しっかりと身体を確保しないと転倒する。小枝が折れる。
平均風速25-30メートル
立っていられない。屋外での行動は危険。樹木が根こそぎ倒れ始める。
などと定められている。
春一番の定義としては(かなり要約すると)、
立春(本年は2月4日)から春分(本年は3月20日)までの間に、風速8メートル以上の南寄りの風が吹き込み、前日比べ気温も上がることが条件とされています。
これらを踏まえると、今年の春一番がなかなかの強風であったことは言うまでもありません。
当然ながらこの時期に増えるのが、屋根の損壊、雨漏りに関するお問合せです。
特に
「瓦が飛んでしまった」
「屋根に何かがあたり、破損してしまった」
といった、風の影響によるものが大変多くなります。
関東では、冬の間は降水量も減るため、春一番のような強風で一部破損しても
「しばらくは困らないから」
という理由で問題個所を放置する方が中にはいらっしゃいます。
しかしながら、確かに降雨量は減りますが、3月になり徐々に気温が上がり始めると、その分湿度も比例して上がっていきます。
湿度は、その名の通り空気中の水分の割合を示すので、湿度が高くなればなるほど、問題個所が腐食する確率も上がっていきます。
そもそも
「冬は空気が乾燥している」
と言われますが、真冬でも当然湿度0ということはありません。
例えば室内で最も快適な湿度は40~60%と言われていますが、
東京の2月や3月の天候の中で、快適湿度60%を超えることは当然あり、今年のような暖冬と呼ばれる日が続けば湿度も例年より高くなる傾向にあるのです。
ですから、破損個所を野ざらしにしておけば置くほど、知らぬ間に腐食が進行している、ということも十分に考えられます。
屋根に損傷がある、気にある箇所がある。
いつかは直さなければならないのであれば、どうぞお早めに修理をご依頼ください。
放置すればするほど、腐食が拡がり、結果屋根全体を葺きなおす必要が出ることも、決して珍しくはないのです。
日本美建では、小さなお困りことであっても、しっかりと耳を傾け、適切なアドバイス、修理方法のご提案を実施しております。
どうぞお気軽にお問合せください。