

明治時代に文明開化と共に洋風な建築物にも合う瓦を…と、洋瓦が日本でも生産・輸入されるようになりました。
和瓦と同じ粘土から作られる陶器瓦が一般的です。
違いは瓦の形と焼き上げの温度がやや低いことと釉薬を塗ったり燻化といった工程を取らない事です。
洋瓦でもっとも一般的なデザインは、半円を交互に組み合わせた「スパニッシュ瓦(S瓦)」と、平らでラインが入る「フランス瓦(フラット瓦、F瓦)」が主流です。
スパニッシュ瓦は明るいデザインやいくつかの色を1枚に吹き付けた瓦もあり、明るい洋風の住まいによく合います。
フランス瓦は段々が強調されるデザインで、色次第で明るい佇まいにも重厚な佇まいにもなります。
住まいにあわせた幅広いデザインがあるところが、洋瓦の特徴ともいえます。
ただし種類が豊富なゆえに、いざ修理!いざ葺き替え!となった時に同じ瓦が入手困難になっていた、なんてこともしばしば…。
半円を交互に組み合わせる形状2枚つなげたようなS瓦もあります
洋風の住宅や、店舗などによく使われています
色や形が豊富です
平らでラインが入っているフランス瓦
瓦は手入れをしっかりと行なえばかなり長持ちすると言われています。
でも逆に瓦だから大丈夫!とお手入れをせずにいると…すぐに不具合が出てきてしまう危険があります。
何かの衝撃で割れてしまったり、台風や突風で飛んだりずれたり等々、そのまま放置してしまうとそこから雨水が浸入して防水シートを傷めたり、野地板を腐らせる原因になりかねません。
あれ、雨漏り?と気付いた時にはすでに手遅れで、全面葺き替えをしないといけなくなってしまいます。
瓦屋根を健康に保つ為には、せめて2~3年に1回の点検・修理が大切になってきます。
また洋瓦は名前からも分かる通り、日本とは気候風土が異なる欧米で重用されてきた瓦です。 はっきりとした四季があり、湿気の多い日本の風土に合わない面があります。 寒冷地帯では瓦内部の水分が凍結して破損・剥落することが多かったり、梅雨時期の雨に長く晒されると和瓦よりも屋根に雨が周りやすく雨漏りする事が多かったりするのです。
瓦は風で簡単に飛ばされない様にあえて重くしてあったりもするんですが……。
重い=家への負担が大きい。以前は建材となる木が豊富にあり、柱や梁も太くて丈夫な木材を使用できましたので、瓦屋根でも心配は少なかったのですが今は手に入りにくくなっています。
耐震性をあげようと良い木材を求めると値段も上がって……建売だと2軒建ってしまう金額になる、なんてことにも。
また、年数が経って家が傷んでくると、地震で建物が倒壊!という危険性も出てきます。
倒壊しなくても、逃げようと外に出たら玄関屋根の瓦が落ちてきて…や、避難所に向かっていたら道沿いの家の瓦屋根が崩れて…等、建築時に十分考慮をしておかないといざという時に危険です。
そのため、阪神大震災でも倒壊した瓦屋根が多数の被害を出したこともあり、瓦屋根は制約が多く住宅が密集する都市部では敬遠され減少傾向にあります。
洋瓦は和瓦や他の屋根材に比べて排水が悪く、勾配の緩い屋根だと葺けない場合あります。
そろそろ葺き替えを考えている。雨漏りしたけど何がいいの?
建物の負担を減らし、雨にも強い屋根!当社でオススメしているのが、金属瓦です。
屋根のてっぺんである棟が崩れてしまっています。
ここから雨が侵入して雨漏りの原因となります。
→早めの点検・修理が必要です
強風で当たった石や雹により瓦に小さな欠けができます。
このままにしておくと、ここから瓦が割れてしまいます。
→早めの点検・修理が必要です
瓦のすきまを埋めている漆喰が劣化して剥がれてきています。
ここから雨が入り下地の劣化や雨漏りの原因になります。
→隙間をコンクリート等で塞ぎます
石や雹が当たってしまったり、止めてあった釘が錆びて膨張し釘穴を圧迫することで割れる原因となります。割れてしまうと雨漏りや下地の劣化原因となります。瓦の下から雑草等が生えてしまう事もあります。
→部分又は全面葺替えが必要です
地震や突風等により外れたり波打ったりします。
そのままにしておくと落下の危険や下地の劣化、雨漏りの原因になります。
→部分又は全面葺替えが必要です
通常は雨水が瓦の重なり部分に入り込んでしまっても、また隙間から流れ出る仕組みになっています。
瓦の重なり部分をすべてコーキングをしてしまっている為、棟部分からの雨水や瓦の裏面に付く結露等の流れ出る方法がなく雨漏りの原因となります。
また、瓦と野地板の間に通気機能がなくなってしまい、蒸れることで野地板が腐敗する原因にもなります。
→部分又は全面葺替えが必要です
| 長所 |
|---|
| 丈夫で長持ち |
| 夏涼しく冬暖かい |
| 色々な形状や色があり建物に合わせやすい(外壁とのコーディネイト) |
| 短所 |
|---|
| 重い |
| 高価 |
| 1~3年に1度メンテナンスが必要 |
| 他の屋根材と比べて工期が長くかかる |
| 屋根の勾配(傾き)がかなり必要 |
| 古いデザインタイプだと入手が困難 |
| 和瓦より割れやすい |