

今までで最も古い瓦は、中国で発見された約3500年前のものだと言われています。日本では1400年前、百済から技術者を招いて飛鳥寺を建立する際に用いたのが始まりと考えられています。
和瓦は粘土を高温で焼き上げて作られますが、その製法の違いで釉薬瓦(ゆうやくがわら、陶器瓦とも言います)と
いぶし瓦に分けられます。
陶器瓦は上薬を塗って焼き上げる為、様々な色の瓦があります。いぶし瓦は焼成の最後に瓦をいぶす燻化(くんか)という工程を加えて、落ち着いた銀色の炭素膜を形成させます。
瓦は高温多湿な日本の風土に合った屋根材で、重ねて敷きつめていくことで空気層が熱を遮断し通気性を高めます。その為、夏は涼しく冬は暖かくなる効果があります。ただし、屋根の重量が重くなってしまう欠点があります。
「瓦千年 手入れ毎年」と言われているように、毎年きちんとお手入れすれば瓦は1000年持つと言われています。
でも逆に瓦だから大丈夫!とお手入れをせずに放置してしまうと…すぐに不具合が出てきてしまう危険があります。
何かの衝撃で割れてしまったり、台風や突風で飛んだりずれたり等々。
そのまま放置してしまうとそこから雨水が浸入して防水シートを傷めたり、野地板を腐らせる原因になりかねません。
あれ、雨漏り?と気付いた時にはすでに手遅れで、全面葺き替えをしないといけなくなってしまいます。
瓦屋根を健康に保つ為には、せめて2~3年に1回の点検・修理が大切になってきます。
和瓦は瓦は釘等で固定せず桟木に引っかけるようにして葺くのが一般的。
その為、風で簡単に飛ばされない様にあえて重くしてあったりもするんですが……。
重い=家への負担が大きい。
以前は建材となる木が豊富にあり、柱や梁も太くて丈夫な木材を使用できたので瓦屋根でも心配は少なかったのですが、
今は手に入りにくくなっています。
耐震性をあげようと良い木材を求めると値段も上がって……建売だと2軒建ってしまう金額になる、なんてことにも。
また、年数が経って家が傷んでくると、地震で建物が倒壊!という危険性も出てきます。
倒壊しなくても、逃げようと外に出たら玄関屋根の瓦が落ちてきたり、避難所に向かっていたら道沿いの家の瓦屋根が
崩れたりと、建築時に十分考慮をしておかないといざという時に危険です。
阪神大震災で倒壊した瓦屋根が多数の被害を出したこともあり、瓦屋根は制約が多く住宅が密集する都市部では
敬遠され減少傾向にあります。
また瓦は他の屋根材よりも雨水を多く吸収するので、雨水が溜まらない様に勾配を大きくしなければいけません。 勾配の緩い屋根だと瓦を葺けない場合があるのはその為です。
そろそろ葺き替えを考えている。雨漏りしたけど何がいいの?
建物の負担を減らし、雨にも強い屋根!当社でオススメしているのが、金属瓦です。
屋根のてっぺんである棟が崩れてしまっています。
ここから雨が侵入して雨漏りの原因となります。
→早めの点検・修理が必要です
強風で当たった石や雹により瓦に小さな欠けができます。
このままにしておくと、ここから瓦が割れてしまいます。
→早めの点検・修理が必要です
瓦のすきまを埋めている漆喰が劣化して剥がれてきています。
ここから雨が入り下地の劣化や雨漏りの原因になります。
→隙間をコンクリート等で塞ぎます
石や雹が当たってしまったり、止めてあった釘が錆びて膨張し釘穴を圧迫することで割れる原因となります。割れてしまうと雨漏りや下地の劣化原因となります。瓦の下から雑草等が生えてしまう事もあります。
→部分又は全面葺替えが必要です
地震や突風等により外れたり波打ったりします。
そのままにしておくと落下の危険や下地の劣化、雨漏りの原因になります。
→部分又は全面葺替えが必要です
通常は雨水が瓦の重なり部分に入り込んでしまっても、また隙間から流れ出る仕組みになっています。
瓦の重なり部分をすべてコーキングをしてしまっている為、棟部分からの雨水や瓦の裏面に付く結露等の流れ出る方法がなく雨漏りの原因となります。
また、瓦と野地板の間に通気機能がなくなってしまい、蒸れることで野地板が腐敗する原因にもなります。
→部分又は全面葺替えが必要です
経年劣化により瓦が老朽化し瓦のずれ、割れ、下地や垂木の腐食等の様々な不具合が起こっています。屋根下地の点検も一緒に必要になってしまいます。
→葺き替えと下地処理が必要です
| 長所 |
|---|
| 丈夫で長持ち。 |
| 日本の気候風土に合っている |
| 短所 |
|---|
| 重い |
| 高価 |
| 1~3年に1度、定期的にメンテナンスが必要 |
| 他の屋根材と比べて工期が長くかかる |
| 屋根の勾配(傾き)がかなり必要 |